まとめ・特集

村山大島紬とは?板締め染色の技と、資料館で見られるもの

2026年8月3日 公開

武蔵村山市に、国が指定した伝統的工芸品があります。「村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)」です。市内にはその資料館があり、平日なら無料で見学できます。

名前は聞いたことがあっても、何がどう特別なのかは知らない、という方も多いと思います。この記事では、確認できた事実だけを整理しました。

目次

村山大島紬とは

指定経済産業大臣指定伝統的工芸品
指定年月日昭和50年2月17日
産地東京都(立川市・青梅市・昭島市・東大和市・武蔵村山市ほか)、埼玉県(飯能市ほか)
始まり江戸時代後期

産地が武蔵村山市だけでないことに気づかれたかもしれません。旧村山郷にあたる東大和市も産地に含まれています。この地域一帯で織られてきたものです。

2つの織物が合流してできた

いまの村山大島紬になるまでには、2つの流れがありました。1920年頃、正藍染めによる綿織物の「村山紺絣(むらやまこんがすり)」と、玉繭による絹織物の「砂川太織(すながわふとおり)」が合流し、絹織物としての村山大島紬が生産の中心になったとされています。

綿の織物と絹の織物、それぞれの技術が一つになった、ということです。

「板締め染色」という技法

村山大島紬の最大の特徴は、糸の染め方にあります。板締め染色と呼ばれる技法です。

手順はこうです。

  1. 図案をもとに、水目桜(みずめざくら)の板に溝を彫る。この板を「絣板(かすりいた)」と呼びます
  2. 絣板の間に糸をはさみ、積み重ねる
  3. ボルトで締めつけたうえで、染料を注ぐ
  4. 溝の山の部分は染まらず、谷の部分だけが染まる
  5. こうして染め分けた絣糸と、無地の経糸(たていと)を割り込ませて織り上げる

染めたい部分と染めたくない部分を、板の溝の形で決めてしまう。柄はすべて、この板を彫る段階で決まっているということになります。

実物を見られる場所 ── 村山織物協同組合

市内の村山織物協同組合に織物資料館があり、見学できます。実際に使う道具や、制作の途中段階のものが並んでいます。

組合の事務所は、この地域の織物産業がいちばん盛んだった昭和3年に建てられたものです。建物そのものが当時のまま残っています。

要確認

村山大島紬の産地組合です。館内の織物資料館を見学できます。

基本情報
住所
東京都武蔵村山市本町2‐2‐1
営業時間
午前9時30分〜午後3時
電話番号
042-560-0031

最終確認: 2026-08-03(公式サイト確認)

開館時間午前9時30分〜午後3時
休館日土曜日・日曜日・祝日・年末年始
利用料無料
電話番号042-560-0031
ファクス042-560-6252

平日の日中しか開いていません。土日は休みなので、お出かけの際はご注意ください。

バスで行く場合

JR中央線の立川駅北口1番のりばから、立川バスの「箱根ヶ崎駅東口」行き・「三ツ藤住宅」行き・「瑞穂営業所」行きに乗り、「横田」で下車します。

この記事の情報について

内容出典確認日
指定年月日・産地・歴史・板締め染色伝統工芸 青山スクエア「村山大島紬」2026年8月3日
村山織物協同組合の所在地・開館時間・休館日・利用料・電話・アクセス武蔵村山市「村山織物協同組合」(ページ更新日:令和8年5月11日)2026年8月3日

編集部は現地を訪れていません。開館時間や休館日は変更されることがあります。訪問前に電話でご確認いただくと確実です。

村山大島紬の展示・販売イベントは、市や武蔵村山観光まちづくり協会から告知されることがあります。最新の情報は武蔵村山市の村山大島紬のページでご確認ください。

広告